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老老介護 65歳以上が約6割に

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高齢者を家で介護する世帯のうち、介護を受ける人と介護者がともに65歳以上の「老老介護」のケースが59.7%と過去最多を更新しました。これは7月17日、厚生労働省が昨年6月に行った2019年国民生活基礎調査の結果です。両方とも75歳以上の割合も33.1%となり、これまでで最も多くなっています。

介護についての調査は、3年に1度で行われ、昨年6月は7396人の要支援者、要介護者を対象に行われ、85.1%の6295人から有効回答が得られています。
同居して介護するのは「配偶者」が23.8%で最も多く、「子ども」の20.7%、「子どもの配偶者」の7.5%が続いています。介護を担う人は男性が35.0%、女性が65.0%となっています。 このほか、介護にかける時間が、要介護度が重くなるにつれて長くなることも確認されており、要支援など比較的軽度の場合は、「必要なときに手をかす程度」が6〜7割を占めていますが、要介護3以上だと「ほとんど終日」が最も多い答えとなっています。

介護を担う高齢者の負担感は大きく、メンタルヘルスが世界的にも徐々に問題視されてきています。
一部の研究では、他者からの支援、交流に加え、サポートや趣味活動を始めとする気晴らしの時間が介護負担感を軽減するとの結果が示されています。
日頃から、家族のみならずご近所さんや友人とのおつきあいを大切にしていくことが、自身の健康を支えていくのかもしれません。
今後も超高齢社会に伴う老々介護の増加が懸念されていますが、介護負担の軽減に貢献する要素を明らかにするべく研究を進めていくことで、少しでも誰かの役に立てるヒントが提示できたらと思っています。

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田近敦子

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