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お勧めします!! あさイチの“歯磨き”
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昨今の新型コロナウィルス感染症の拡大懸念から、『感染症対策』というキーワードが国民全体に一気に認知されました。平素、歯科大学や歯科診療所と折衝する機会が多い私は、飛沫感染症予防やエアロゾル感染対策に奔走する医療機関を多々拝見致しました。
日本歯科医師会は1993年(平成5年)より、11月8日を「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせでPR重点日として設定し、この日に合わせて国民へのさまざまな歯科保健啓発活動を行っております。歯科(デンタル)の分野では、“口腔ケア”という表現をよく使いますが、“口腔ケア”とは、患者目線では「うがい」と「歯磨き」を指します。
今回は、朝の「歯磨き」についてお話します。
皆様は、“朝起きてすぐの口腔内は最も細菌が増えた状態である”という事実をご存知でしょうか? 口腔内の細菌をコントロールしているのは唾液です。唾液がたくさん出ているときは細菌が減り、少なくなると増えます。唾液の分泌が少ないのは就寝中です。つまり口腔内にもっとも細菌が多く、それらが出す毒素も多いのは起床前なのです。
以前は「一日3回、3分間、食後3分以内に歯を磨こう」という“3・3・3運動”が推進されたことがありました。よって、朝歯を磨くタイミングは、“朝食の後”という方が多いようです。実は、起きてすぐの細菌だらけの状態で、口の中のお掃除をすることが非常に効果的であり、まさに歯をみがくタイミングです。歯を磨く前に朝食を食べてしまうと、大量の細菌が一緒に体内に入ってしまうのです。朝起きたらすぐに歯磨きをし、口腔内を清潔にすることが健康のためには重要です。感染症対策の第一人者で国立モンゴル医科大学歯学部 客員教授の岡崎好秀先生も、「朝一番の歯磨きで細菌除去」を推奨しておられます。
朝いちばんのお掃除(歯磨き)に興味をもって頂き、実践し習慣化させることはいかがでしょうか? あさイチの“歯磨き”で、健康的かつすっきり心地のよい一日をスタートさせましょう。
村井康弘